2002-11-26 第155回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
○参考人(山本徹君) 事業団の業務というのは、BSEのような緊急事態に対して機動的、弾力的に事業が実施できるという特色がございます。 昨年九月のBSEの発生に伴いまして、私ども、この事業団の特色を生かしながら緊急かつ迅速に様々なBSEの対策を講じさせていただいたところでございまして、現在では牛肉の消費や価格は回復しつつあるものと考えております。 また、これからのBSE対策でございますけれども、これまで
○参考人(山本徹君) 事業団の業務というのは、BSEのような緊急事態に対して機動的、弾力的に事業が実施できるという特色がございます。 昨年九月のBSEの発生に伴いまして、私ども、この事業団の特色を生かしながら緊急かつ迅速に様々なBSEの対策を講じさせていただいたところでございまして、現在では牛肉の消費や価格は回復しつつあるものと考えております。 また、これからのBSE対策でございますけれども、これまで
○参考人(山本徹君) 御指摘のとおり、蚕糸、砂糖につきましては、毎年、支持価格の決定という作業がございますので、そのときに自治体あるいは地域の団体等、御上京いただきまして、政府あるいは国会等への御要請あるいは関連対策についての御提案等々していただいております。 私ども、先生の御指摘のように、国として重要な作物であるとともに地域にとっても地域の活性化のための特色ある作物でございますので、各地方自治体
○参考人(山本徹君) 先生の御指摘の業種については、まず蚕糸でございますけれども、現在、群馬県、福島県を始め、現在でも三十県において中山間地域等を中心に生産されておりますし、また、この蚕糸業は日本の伝統産業でございます、伝統文化でございます和装文化、絹織物文化を支えております。 このような蚕糸業の現状にかんがみまして、WTO協定上は事業団は国家貿易企業としての位置付けを認められておりまして、輸入される
○山本参考人 ただいま御指摘の政府交付金等収入につきましては、主なものが、まず第一に牛肉等の関税財源交付金が八百六十一億円、二番目に指定生乳生産者団体交付金が二百四十七億円、砂糖価格調整業務に係る交付金等が百三十九億円、生糸輸入調整等業務に係る交付金九億円でございます。
○山本参考人 今先生御指摘の事業収入でございますけれども、WTO協定あるいは法律に基づきます指定乳製品等の売買事業等の実施に伴うものでございます。
○山本参考人 事業団の収入でございますけれども、主なものは、政府からの政府交付金等の収入でございます。それから二番目には、これはWTOの協定あるいは法律等に基づきます指定乳製品等の売買事業を実施しておりますが、これに伴う収入が二番目でございます。それから三番目には、政府の出資金等の運用益収入等でございます。
○山本参考人 ただいま御指摘いただきましたように、農畜産業振興事業団の改正案もこの法案に盛り込まれておりますが、その大きな柱が、これまで国内産糖については価格安定のための買い入れ、売り戻しという業務を、定額の交付金の交付の業務に切りかえました。これは、いわば市場原理の導入といった性格のものでございますが、これとあわせて、現在の糖価安定資金を廃止し、新しく砂糖生産振興資金を設置することとされたところでございます
○山本参考人 先生ただいま御指摘のとおり、国際的にIT革命が急速に進展する中で、私どもの情報収集、提供業務という課題は一層重要になってまいると考えております。 この業務の目的といたしまして、農畜産業の生産者にとって生産の一層の振興につながるように、流通、加工業界にとってその一層の合理化、発展につながるように、また、消費者の方々にとって、食料、農産物の正確で豊富な情報が得られるように、これらを目的といたしまして
○山本参考人 先生ただいま御指摘のとおり、今回の法律の改正案におきましては、市場原理の導入という点を大きな柱としながら、あわせて農業の持続的経営が可能となるような、農家の経営の安定にも配慮した内容であると理解いたしております。この中で、特に畜産につきましては、加工原料乳の補給金について、直接、一定の単価で補助するという方式に改められることとなったわけでございます。これに伴いまして、この業務が適切に実施
○政府委員(山本徹君) 先生の御指摘のとおり、間伐等の森林の適正な管理というのは災害防止の観点からも大変重要であると考えておりまして、私どもは、これからの予算編成等において特に間伐等の保育に重点を置いてまいりたいと思っております。また、これとあわせて、治山事業がございますが、こういったものにも力を入れてまいりたいと思っておるところでございます。 また、先生御指摘のように、こういった間伐のおくれ等の
○政府委員(山本徹君) 今回のあの茨城県の豪雨災害の被害も非常に局地的に大量の雨量が発生したということによるものだと思っております。六月には広島に同じような災害、これは人命の被害を伴う災害がございましたけれども、いずれにしてもここ一両年の豪雨被害というのがこれまでになかったような非常に局地的かつ時間雨量として非常に大量なもの、これは過去の統計等から見ても余り例のないようなものであると言われておりますので
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のとおり、災害に強い森林づくりというのは大変重要な課題でございます。 私ども、このために、具体的には適地適木といいますか、この広島の真砂土のような地域につきましては、松くい虫の耐性松とか、あるいはアベマキと言っている、これはクヌギの一種でございますけれども、こういった広葉樹を積極的に植える。それから、せっかく植えた木も、後、手入れが必要でございます。下刈りとか間伐はきちんと
○山本(徹)政府委員 松くい虫の被害地の対策でございますが、こういった地域につきましては、治山事業によりまして、松くい虫の耐性の松が今生産されるようになっておりますので、これらの植栽を行います保安林の改良事業といったような事業、それから地すべりが起こりました森林の復旧の治山事業、さらに未然防止のための予防治山事業等を私ども積極的に行ってまいりたいと思っておりますし、特に災害に強い森林を整備するために
○山本(徹)政府委員 流木の処理の問題でございますが、これにつきましては、災害関連の緊急治山事業等によりまして、流木が二次災害を発生させることを防止するために、スリット式ダムといっておりますけれども、山腹に流木をとめるためのダム、これは透過型ダムともいいますが、これを設置する。あわせて流木の除去作業を行います。これらによって今後の災害防止に努力してまいりたいと思っております。
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のように、現在の森林・林業をめぐる大変厳しい情勢に対応して、日本の森林・林業に役に立つ森林組合の体制整備、強化が重要な課題であると考えておりまして、森林組合の二段階制もその一つの方法であると考えております。このために、平成九年に森林組合法を改正させていただきまして、森林組合の二段階制が円滑に進むための制度を創設させていただきました。 しかしながら、現段階ではまだ二段階制
○政府委員(山本徹君) 先生御指摘のとおり、これまで杉、ヒノキを中心とした人工林の育成に努力してまいったわけでございますけれども、森林の国土保全、環境保全等の多面的な機能が国民から求められるようになっておるわけでございまして、このために、御指摘のとおり天然林を保全、整備する、またこれまで以上に広葉樹を重視した施業を行う、また施業でも一斉造林、一斉皆伐から、大臣も御答弁申し上げましたように複層林の施業
○政府委員(山本徹君) まず亜熱帯林でございますが、位置としては九州の種子島、屋久島以南及び小笠原諸島でございまして、代表樹種がマングローブ、ガジュマル等でございます。 それから暖帯林でございますが、これは中部以南、九州、中四国、近畿、それから東北の南部以南が暖帯林でございまして、代表樹種としてはシイ、カシ、タブでございます。 それから温帯林、これは主として本州の北部でございまして、中部・関東地方
○政府委員(山本徹君) 新基本法案の三十五条におきまして、中山間地域等の振興を図るべきことが明記されております。これに基づきまして私どもは、森林開発公団法の一部を改正する法律案を今国会に提出させていただきまして、新しく緑資源公団として発足させていただき、農地と森林を一体的に整備する新しい中山間の事業を実施することにいたしまして、これによって農林地を一体として活用した中山間地域の振興とあわせて、公益的機能
○政府委員(山本徹君) 先生お話しのとおり、ウッドピア諸塚は諸塚村と諸塚村の森林組合、それから日向農業組合の三者の第三セクターとして、若い林業従事者の通年雇用を図るための組織として設立され、あわせてハーブ園の経営等々、農作業等にも従事しておられるわけでございまして、林業と農業を組み合わせた地域の通年雇用の機関として全国でも大変模範的な活動をしていただいておるわけでございます。 私ども、こういった活動
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のとおり、今、日本の森林を健全に育てていくためには、きちんと間伐をし、間伐材を有効に利用するというのは大変重要な課題でございます。 私ども、この間伐材を有効に利用していただくために、間伐という行為自体に対する補助金、これを年々充実強化いたしておりまして、平成十一年度も間伐の予算が三百三十二億で、前年比四・二%増でございます。この中で、今までは伐採を補助対象にいたしましたが
○山本(徹)政府委員 先生御指摘の公団の林道でございますけれども、これは、林業の仕事をやりやすくする、また、都市に比べて大変交通アクセスが不便でございます中山間地域の生活あるいは地場の産業等々のための道路としてこれを整備させていただいているところでございます。これを、環境との調和を図るために事前に調査を行いながら実施いたしております。先生御指摘の横沢—荒川区間でございます。これは、御指摘のとおり、クマタカ
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のように、今野生鳥獣の保護、また生育環境の保全というのは大変重要な課題である、これは私どもも考え方を同じくいたしておりまして、平成八年の私どもの森林資源基本計画というもので、野生生物の保全を図るために森林整備の推進を行うべきであるという方針を出しております。 このために、具体的には、御指摘のような広葉樹林の整備、あるいは天然林施業等々もございますが、広葉樹林の整備も
○政府委員(山本徹君) 先生御指摘のように、世界の砂漠の緑化は地球環境を守る上で大変重要な課題であると私ども考えております。幸い、林野庁を中心に日本には世界でも大変高い水準の林業の技術や知識を身につけた職員が大勢おりますので、こういった職員を活用いたしまして、アジア、中南米、アフリカ等の緑化に力を入れております。 現在、対象国は二十三カ国、それから長期、短期を含めまして林野庁の職員でございますと毎年百名
○政府委員(山本徹君) 林道は森林の整備を進める上で大変重要な施設であるとともに、都市に比べて不利な生活条件あるいは環境条件にございます山村の人たちの生活や、あるいは地場の産業活動のための交通手段としても重要な役割を果たしております。このために、林道につきましては、公共事業の民有林の林道事業や、また非公共の林業構造改善事業等におきまして県、市町村、森林組合が主体となった整備が進められております。
○政府委員(山本徹君) 御案内のとおり、森林公団につきましては水源林造成事業、また大規模林道事業を、これは地域の大変強い要望に沿って実施させていただいておりますし、農用地公団につきましては残事業の十数年間の実施、それから海外業務、農林一体の中山間地域等における総合的な整備事業を実施いたしてまいります。 したがいまして、私ども、これらの業務に必要な役職員は確保しなければならないわけでございまして、そういった
○政府委員(山本徹君) 先生御指摘のとおり、行政改革の一環として、今回の特殊法人の整理統合に伴いまして組織、要員の見直し、また事業の効率化に一層の努力をしなければならないことは当然でございまして、私どもはこのための努力、工夫をいたしてまいりました。 具体的に申し上げますと、まず役員数でございますけれども、現在、両公団で合計十二名おりますけれども、緑資源公団の発足を契機に九人にいたします。七五%になりますが
○山本(徹)政府委員 農林地のパイロット事業、これは計画は一つでございますけれども、それぞれの事業主体がございます。 今回御提案申し上げております特定中山間保全整備事業でございますが、これは食料・農業・農村基本問題調査会の、農林一体の中山間対策が大変重要であるという御答申もいただきまして検討したわけでございます。先ほど来大臣も御答弁申し上げておりますように、一千ヘクタール、広域にわたる農業、林業の
○山本(徹)政府委員 農林地一体の新しい事業でございますけれども、これは森林所有者等では整備の期待しがたい森林を対象に、水源林造成事業を実施いたしておりますが、その地域を対象に、急傾斜で農業の生産条件が不利なため、森林と農用地の一体的整備が必要な地域がございます。このような中山間地域の現状と食料・農業・農村基本問題調査会の御答申も踏まえまして、上下流の水源涵養など、森林と農用地の有する、広域にわたる
○山本(徹)政府委員 御指摘の特定中山間保全整備事業、これを、新しい公団で、新しく中山間の農林一体の事業として私ども推進させていただくことといたしております。既に、今年度調査地区二カ所を予定いたしておりまして、これは、地元の申し出に基づきまして、公団でこの事業に取り組むようにという御要請に基づきまして、今これから調査を始めようといたしておるところでございますが、この事業について、各地域、各県で御理解
○山本(徹)政府委員 森林公団の大規模林道の再評価でございますけれども、昨年、再評価委員会を設置いたしまして、この意見を踏まえまして、再評価の対象地区は八カ所でございますが、中止いたしましたのが一カ所、それから休止いたしましたのが二カ所、それから計画変更が一カ所、継続が四カ所となっております。
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のとおり、これまでも農林地一体の開発事業は、例えばパイロット事業というような事業を行っておりますけれども、こういった事業は、計画は一つで策定いたしますけれども、事業の実施主体がそれぞれの事業によって、県であったり土地改良区であったり分かれておりまして、こういったことになりますと、それぞれの事業の実施主体の考え方、あるいはそれぞれの個別の財政事情等々から、必ずしも事業が
○山本(徹)政府委員 今御指摘の中山間の事業でございますけれども、これが公団を事業主体とする理由についてでございますが、この事業実施につきましては、まず河川の上流地域の相当広範囲な地域を対象といたしまして、そこで水源林造成事業を行いますけれども、この受益地区は一般には下流、これは県をまたがる地域であることも大変多いわけでございまして、県をまたがった広域的な事業であるということ。 それから、水源林造成事業
○政府委員(山本徹君) 被害の実態は先生の御指摘のとおりであろうと思います。 大変肝心なことは、先生ただいまお話しございましたように、山に住んで、国民にとって大切な緑、森林を育てる人たちが本当にやる気を出して山を育て管理していただくことだと思っております。私ども、そのためにいろんな面で努力していかなければならないと思っております。 被害が現実に発生した場合には、被害地の造林事業ということで、おおむね
○政府委員(山本徹君) 苗一本当たりの価格でございますけれども、高知県を例にとりますと、杉、ヒノキで六十五円程度でございます。
○政府委員(山本徹君) 御指摘のとおり、野生鳥獣の生育環境に配慮した森林の整備、これは大変重要だと私どもも考えておりまして、具体的にそのために環境庁とも御相談し、また連携しながらさまざまな努力を行っております。 具体的な内容を申し上げますと、私ども持っております森林整備の目標がございます。終戦直後には、これは早急な国土の緑化、また不足する木材需要に対応するために針葉樹を中心とした人工林の整備を重視
○政府委員(山本徹君) このセンターという施設もさることながら、今御指摘のような自然保護の観点から、大変重要なブナ林を守り、またそれを十分研究し、将来にわたってこれを国民あるいは人類の遺産として守り育てるための工夫、仕組み、努力あるいは研究はどうあるべきかという観点からこの問題を考えていく必要があると思っております。
○政府委員(山本徹君) センターのお話でございますけれども、現在、地元の小国町で金目川源流域の地域を対象に百三十五年生以上のブナを主体とする天然林を活用した学術研究、自然教育、自然との触れ合いの場づくりの構想が進められております。こういった地元市町村や県のお考え、それから事業主体、それからブナに関する研究も農林水産省の森林総合研究所で研究を行っておりますし、ほかにも青森や新潟の試験場また岩手大学、名古屋大学
○政府委員(山本徹君) 今御指摘の白神地域の入山規制でございますけれども、この経過を一言申し上げさせていただきますと、関係省庁の出先機関、関係県で構成される地域連絡会議、ここにおきまして、今、先生御指摘のような御意見を含め、入山規制すべきだという意見、あるいは規制すべきでないという意見もございますが、そのようなさまざまな御意見を、自然保護団体の方々、また地元関係者等の御意見を承りまして、自然環境に及
○政府委員(山本徹君) 森林の公益的機能は三十九兆円と言われておりますように大変高いものがございますので、この森林の適正な保全管理は先生御指摘のとおり大変重要な課題でございまして、私ども、このために植林、間伐、林道、治山等々の各種の事業の推進を図っているところでございます。 この森林についても直接支払いを検討すべきであるという先生の御指摘でございますが、既に森林につきましては個人の植林、それから保育
○政府委員(山本徹君) ただいま先生御指摘のように、また大臣も御答弁申し上げましたように、木材の需要拡大、これが日本の山を守り育てるために大変重要な課題でございますが、国産材を専ら優遇した施策を講ずるということはWTOの内外無差別の原則に触れるという指摘もございますので、私どもは、現在、国産材を含めた木材全体の需要拡大の推進に努めているところでございます。 具体的には、製材と大工・工務店、設計事務所等
○政府委員(山本徹君) 大臣からも御説明申し上げましたけれども、杉花粉症の原因というのは杉花粉の増加だけでは説明がつきませんで、人間の体質の変化とか大気汚染による生活環境の悪化等が絡み合った結果であるという医学的な御指摘もございまして、未解明な点が多うございます。 その点で、関係省協力してこの対策の研究を行っておりますが、もちろん杉の花粉の飛散というのも一つの原因ではございますので、私ども、先ほど
○山本(徹)政府委員 林木育種センター、先生御指摘のように、日本の真ん中に本所が、これは茨城県の十王町でございますが、ございます。この本所のほかに四つの育種場が、北海道、東北、関西、九州にございます。この組織において、日本の森林において活用するのに適当な樹木の品種改良と、またこのために必要な育種、選抜技術の開発、さらに林木の遺伝資源の保存、これは国際的にも、これから品種改良あるいは遺伝子組み換え等々
○山本(徹)政府委員 先生御指摘のように、松くい虫の防除対策として、土壌改良やあるいは天敵利用といったような技術開発も大変重要でございまして、私どもも、森林総研あるいは大学等においてこういった研究に取り組んでいただいております。 まず、土壌改良でございますけれども、これは大学等においてこれまで行われてきて、現在も行われておりますが、まだ残念ながら成功したという事例はございません。 それから、天敵利用
○山本(徹)政府委員 先生御指摘の一兆円が五十年で返済できるかという点でございますけれども、私ども、国有林野事業の今後五十年間の長期収支の試算を提出させていただいておりまして、この内容は、まず木材収入の点でございますけれども、収穫量につきましては、現在の国有林の資源状況から、短期的には減少いたしますが、長期的には増加すると見込まれるところでございます。 また価格でございますが、これはオイルショック